ペルーに行きたい。
だが、私は英語が喋れない。
さすがに南米に日本語ひとつで行くのは怖すぎる。スペイン語(ペルーの公用語)仕方がないとしても、最低限の英語力は欲しい。
ということで私は英会話教室に通うことを決めた。ペルーに行きたい話はこちら。
安い英会話教室を探す
職場から近くて安い英会話教室を探したところ、ワンコインイングリッシュを発見。実際はワンコイン(500円)では収まらないのだが、それでも安い。
よーし、ワンコインイングリッシュに通うぞ!!
…
……
そして1年以上の月日が流れた。
通えよ。
そうなのだ、私は英会話教室に通うと決めてから1年以上悩んでいた。
理由は簡単。
独学なら無料だし、このご時世、英会話に通うなんてナンセンス。Youtubeとかで簡単に勉強できるっしょ。
このような過信、怠慢、慢心があったからだ。自分のことは一番自分が知っていると言うのに。
定期的にワンコインイングリッシュのホームページを覗きに行っては、「いやーでも自分で勉強すれば無料だしな」という言い訳を繰り返していた。
転機
とはいえ、ペルーに行きたいという夢は変わらず持ち続けていた。
ペルーに行くのに、さすがに1回も海外に行ってないのはやばいと感じた私は、同年5月に友人と台湾旅行を決行。そこで念願のパスポートを取得し、いつでもペルーに行ける状態に。
残す課題は言語力。
そのとき転機が訪れた。
ワンコインイングリッシュが9月限定で全プラン入会金1万円引きのキャンペーンを実施したのだ!
ワンコインイングリッシュのホームページを1年間ずっとみているユーザーなら、この事実に驚愕したのではなかろうか。
そうグループレッスンの入会金が割引されることは滅多にない。プライベートレッスンとかちょっとお高いコースしか普段は割引されないのだ!!
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
さて、そしていつも10万円の夏のボーナスが15万円だったことも後押しになり入会を決意。
余談だが、この記事を書くにあたりワンコインイングリッシュのホームページ確認したら全プラン1万円引だった。むしろ特典も私が入会したときよりも良かった。定価で買った服が割引されているそんな気分。
申し込み
体験レッスン申し込みに進む。
受講希望校舎、受講希望日、受講希望時間などを入力。ここはスムーズ。だって日本語だもん。
だが「現在の語学力」で手が止まる。選択肢が次の通りであったからだ。
- 英語を話す/理解することが全くできない
- 多少の英単語が分かり簡単な挨拶ができる
- 過去/未来形を使い簡単な受け答えができる
- 簡単な日常会話(仕事/趣味など)ができる
- 日常会話はできるが議論や交渉はできない
- 様々なボキャブラリーを使い議論ができる
私は英語ができない。それが今まで生きてきて惨めになるほど味わってきた。
しかし「英語を話す/理解することが全くできない」訳ではない。いくら喋れないとはいえ、義務教育は終了している。日本の教育水準を舐めんな。
だがしかし
「多少の英単語が分かり簡単な挨拶ができる 」
いや、それは…。
挨拶ですか?
難しいですね。
マイネーム イズ とかならできますけども。
「全くできない」と「挨拶ができる」には大きな壁があると思いませんか?
ここで思案すること10分。さすがに「英語を話す/理解することが全くできない」と申告するにははばかられたので、「多少の英単語が分かり簡単な挨拶ができる 」を選択。
全て入力が完了して、申し込みフォームを送信。すぐに申し込み完了のメールが届くが、これは確定のお知らせではあらず。
希望日に行けるかどうかは、その後に送信されるメール【体験レッスンご予約確定のお知らせ」にて通知される。どうやら希望日OKみたい。
体験レッスン当日
当日、受付で体験レッスンを予約していることを告げる。その場で体験レッスン費用1,650円をお支払い。
その後、半個室で事務のお姉さんから体験レッスンとワンコインイングリッシュのシステム説明を聞く。そこで申し込みフォームの語学力の件について自白。
「さすがにABCはわかるのですが、挨拶は厳しいかもしれません」
「うーん、一応ですが体験レッスンで先生がグループレッスンが厳しいと判断したらマンツーマンになるんですよ」
まじか。
マンツーマンは費用的に厳しい。たしか1授業3,000円か4,000円必要だったはずだ。私の月の英会話予算は出せても1万円である。
「マンツーマンレッスンだと通うのは難しいかもしれません」
嫌な言い方である。
グループレッスン不可にしてみろ、通わないからな、と言っているようなものである。実際そうである。
「大丈夫だとは思うんですけどね。あ、もし体験レッスン中に会話に困ったらこれ使ってください!」
そうして渡されたのは「好きな日本食はなんですか?」などが英語と日本語で書かれたカンニングペーパー。
これがあれば50分の体験レッスンが乗り切れる。紙1枚の資料がここまで心強いとは、給料明細とはえらい違いである。
さて、体験レッスンは、グループレッスンを希望でもマンツーマン。これは、多分英語力を判定し、それぞれに応じたクラスに振り分けるためだろう。
さあ測定したまえ!私の英語力を!!
体験レッスン
体験レッスンに来てくれたのはオーストラリアのお姉さん。
優しそうだが(実際に始終優しかった)私には対戦相手である。
ここは戦場であり、リング。気を緩めることなどできない。
試合開始の合図は「はーわーゆー?」から始まった。
「アイムファイン」
これは難なくクリア。元気かは別として、返答は日本人の遺伝子に組み込まれている。そのあと自己紹介をしてくれるが、次にあるであろう自分の自己紹介に気を取られて、中に入ってこない。
「マイ フェーバリット ジャパニーズフード タコヤキ」
え、いま好きな日本食言った?言ったよね?
私の手元にあるカンニングペーパーが無効になった瞬間である。というか、自己紹介時に質問の答えをすべて教えてくれたので、ほとんど使えなかった。(あとで考えてみれば「好きな音楽はなんですか?」のように単語を変えれば良かっただけ)
そして私の自己紹介へ。
「マイネーム イズ 〇〇 、アイ ライク ミュージック 、ナイス トゥ ミーチュー」
まじでこのレベルであった。
語学力というより、私と言う人間に紹介することなど何もない。
とはいえ流石先生である。すかさず「アーユーフローム」といった質問をしてくれる。
それにもなんとか答え、好きなホビーといった質問が続く。文章にはできないが単語単語でなんとか応戦。Youtubeでみた「I’m not sure(ちょっとわからない)」もいきって使ってみた。
体験レッスン後半はラミネートされた写真を見て、「太い、細い」「狭い、広い」を答えるクイズ。多分基本的な単語を知っているかのチェックだろう。
そうしているうちに体験レッスンが終了。
先生がグループレッスンなんちゃらかんちゃらと言っている。表情が明るいことから、グループレッスンに参加できるようだ。
ありがとうございます。
体験レッスン終了
最初の部屋に戻ってくると、事務のお姉さんが「先生から引き継いできます。ちょっと待っててください」と残し、先生のもとに。
なんとなくグループレッスンには参加できるとわかってはいるが、ソワソワしてしまう。
5分ほどの時間待機。戻ってきたお姉さんが一言。
「グループレッスン参加大丈夫だそうですよ!」
やったー!グループレッスン参加できるぞお!!
ワンコインイングリッシュに通うことが確定した瞬間であった。
「今日は緊張しているから本来の英語力が出せなかったんだと思いますが、喋っていくうちに出るでしょうということで」
今日が最大の英語力でしたよ?
ここで否定するのもあれなので黙っておいた。
「コミュニケーションを積極的に取ろうとする姿が良かったとも言ってました」
必死な姿は、どうやらプラスに捉えられていたよう。
その後は受講日と受講時間の設定など事務的な手続きがあり、入会金の22,000円とテキスト代の1,650円を支払い終了。授業料は1番初めの授業の日に2ヶ月分支払いするらしい。
ちなみに私は9月に体験レッスンを受けて、10月の第2週日からの費用と11月分を支払った。ホームページには週2レッスンだと7,700円と記載があったが、従業数で請求されるので、月によって違うことらしい。そりゃそうか。
週3希望していたが、希望日と時間に空き枠がないため週2に。
帰宅
帰宅したスマホをみると、初回レッスンの費用、1回目の授業日と先生、今日の体験レッスンのフィードバックが届いていた。
積極性、語彙力、発言、返答の速さなど、6項目をレーダーチャートで評価してくれている。私は多少のズレはあるものの綺麗な正6角形を描いていた。
…
それはつまり褒めることがなかったの意である。
まあこれからだから、英語力あげるために英会話教室に通うんだから。伸び代しかないんだから。まだ水を吸っていないスポンジなんだから。



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