【富山旅行】日帰りや1泊2日におすすめ。歴史を学び近代芸術と触れる旅

高岡寺 旅行

みなさんは富山と聞いて何を浮かべるだろうか。

「富山」と検索すると「富山 観光 何もない」なんて辛辣な検索ワードが3番目くらいに出てくる。

富山県民が自傷してなのか、他県民が富山をディスってのなのかわからないが、どちらにせよネガティブな気持ちで検索したことは間違いないだとう。

かくいう私も「富山何もない説」を押しているひとりであった。申し訳ない、ここで謝罪させていただこう。

富山旅行は楽しいぞ。

有名なお寺や素晴らしい美術館がある。なんであったら日本一美しいスタバだってあるのだ。

そこで今回は友達やカップルで行くと楽しい富山の穴場スポットを私の旅行体験とともに紹介しよう。

この記事は白川郷・五箇山レポートの続きとなる。



国宝高岡山瑞龍寺

高岡駅から15分ほどその寺はある。富山市唯一の国宝。高岡山瑞龍寺である。

高岡山瑞龍寺は加賀藩2代藩主である前田利長の菩提寺として建立された。

前田家と聞いて、前田利家や前田慶次を思い浮かべた人は手をあげなさい。

ゲームや漫画から離れるべきだ。もしくはパチンコにいくのはやめなさい。キセル予告などで期待しないように。

さて、造営に約20年かかった瑞龍寺は「江戸初期の禅宗寺院建築の傑作」と評される。とくに山門、仏殿、法堂(はっとう)は富山唯一の国宝。この山門、仏殿、本堂が一直線に並び、左右に回廊が諸堂を対称的に配置している建築は中国の径山寺にならったものらしい。

瑞龍寺といえばトイレの神様・烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)も見逃せない。

烏枢沙摩明王はインド神話ではアグニと呼ばれる火の神様。不浄を祓うため禅宗のお寺ではトイレの神様として祀られている。

烏枢沙摩明王はトイレだけでなく金運や安産など運気を上げる神様なのでトイレ以外にも不安がある人は拝んでおくといいだろう。

烏枢沙摩明王は寺内に2体ほどいらっしゃったと記憶している。写真はそのうちのひとつ。

曹洞宗高岡山瑞龍寺
住所富山県高岡市関本町35
拝観時間9:00~16:30(閉門)
12月10日~1月31日:午後16:00時閉門
料金大人500円

ここから富山市に移動。高岡市から富山市は車で30分、電車では約17分390円ほど。

富山市ガラス美術館

富山市ガラス美術館は富山駅から徒歩23分、バスで15分。

富山市ガラス美術館は富山市立図書館と併設された美術館である。建物は国立競技場で有名な隈研吾の設計。

外観は御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせて立山連峰を彷彿とさせる仕上げとなっている。(写真はない)

なぜ富山に来てガラスなのかと言うと、「富山はガラスの街」だからだ。

富山は江戸時代から薬が有名であったことから、薬をいれるガラス産業も同時に富山で繁盛した。

当時の富山ガラス産業は国内トップクラスであり、戦前は富山駅前には溶鉱炉をもつガラス工場が10社以上あったそうだ。残念ながら戦後のプラスチックの普及により、富山のガラス産業は衰退してしまう。

しかし1985年ごろに富山とガラスの結びつきを踏まえて「ガラスの街とやま」の取り組みがスタート。

平成27年に富山市ガラス美術館が開館したのもそのような背景からである。他にも関連施設として「富山ガラス造形研究所」「富山ガラス工房」などがあり、ガラス造り体験なども行える。

日本のガラス工芸を世界へ発信しているアメリカ人起業家であるダシャ・クロアチコは、

「富山は日本の現代ガラス工芸の首都

と言い切るほど発展した。海外でも富山のガラス工芸は広く知られている。

さて肝心な富山市ガラス美術館内だがガラス工芸が美しく展示され、写真映えしそうなスポットがいくつかある。ガラス細工でここまで大きいものはあまり見かけないのではないだろうか。

ミュージアムショップにはアーティストが作成した美しいガラス製品などもある。カフェもあるのでほっと一息もできる。

富山市ガラス美術館
住所富山県富山市西町5-1
開館時間日~木 9時30分~18時(入館17時30分まで)
金、土 9時30分~20時(入館19時30分まで)
休館日毎月第1・第3水曜、年末年始(臨時開館日あり)
料金常設展 大人200円


池田屋安兵衛商店

富山市駅から徒歩28分、富山市ガラス美術館から徒歩4分の距離に池田屋安兵衛商店はある。

ここは富山が薬の街として有名にさせた「反魂丹(はんごんたん)」を製造販売しているお店だ。

富山の薬が有名になったのは「江戸城腹痛事件」からである。

1690年に富山市の藩主前田正甫公が参勤で江戸城に登城したとき、福島の岩代三春城主・秋田河内守が腹痛を起こした。そこで「反魂丹」を取り出して飲ませたところ驚異的に回復。この事件がきっかけとなり「越中富山のくすり」の名が日本全国に広まった。

腹痛の原因って絶対上司に会いたくなかっただけだろう。決算が悪かったに違いない。なにはともあれ、腹痛をたちまち回復させる「反魂丹」を現代でも製造販売しているお店が池田屋安兵衛商店だ。

池田屋安兵衛商店は、和漢薬・漢方を中心に製造販売している。レトロなパッケージの小袋薬はお土産にも良いだろう。丸薬製造体験も無料で行っているので是非。

池田屋安兵衛
住所富山県富山市堤町通り1-3-5
営業時間9:00~18:00(薬都は11:30~14:00)
定休日無休(但し年末年始を除く)
薬都は火曜日、水曜日が休み

富山県美術館

富山県美術館は、ピカソやミロなどの貴重なコレクションを展示している美術館。展示品も近代アートも多く、美術の知識がない私でも楽しむことができた。

石川県の「金沢21世紀美術館」が好きな人は富山県美術館もきっと好き。

また、アートと遊具の両方を兼ね備えたオノマトペの屋上があり、「ふりふり」や「ぽこぽこ」などの擬音のように遊べる遊具もある。子どもがいれば体を動かしなから言葉を学ぶことができる。

所要時間はサッとみるだけなら1時間、じっくり見るなら2時間ほど。私はここでおしゃれにカフェを嗜んだ。

富山県美術館
住所富山県富山市木場町3-20
開館時間【美術館】9:30~18:00(入館は17:30まで)
【屋上庭園・オノマトペの屋上】8:00~22:00(入館は21:30まで)
休館日【美術館】水曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始、臨時休館日、臨時開館日あり
【屋上庭園・オノマトペの屋上】12月1日~3月15日 ※天候などにより閉鎖する場合があります。冬期は安全性が確認できた場合、臨時開館する場合があります。
料金【観覧料】1,300(1,000)円、()は前売り

日本で一番美しいスタバ

富山県美術館から徒歩4分の距離に、日本一美しいスタバ「スターバックスコーヒー富山環水公園店」がある。

日本一の理由は、富山環水公園店が第1回ストアデザインアワード最優秀賞に受賞したからだ。

確かに景色が素晴らしい。他の方のブログをみると、夕焼け空と水面がよく映えていて、ここでコーヒーを飲むと大変気持ち良いだろう。ここのスタバに来るためだけに旅行にくるお客さんもいるだとか。

富山観光の最後にここに来れば、旅行中に喧嘩したとしても円満に終わることは間違いない。カップルはここで肩とか寄せ合えばいいんじゃないんですかね。

額を寄せ合ってバチバチにメンチ切ってもいいけど、お店に迷惑かけないようにね。

富山で食べたご飯たち

正直どこで食べたか覚えていない。多分全部富山駅だったと思う。

シロエビは日本近海にいるが漁が成り立つほど獲れるのは富山湾だけらしい。他に富山の名物料理は鱒寿司や氷見牛、氷見うどん、富山ブラックラーメンなども有名である。

まとめ

正直富山市内は白川郷のついでと考えてたが、想像した以上に楽しかった。

もし、富山何もないと思っている人がいるなら、是非この旅行レポート参考にしてほしい。参考にして面白くなくても責任はとらない。

以上、富山市内の旅行レポートであった。



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