2020年から小学校教育でプログラミングが必修となり、教育現場で最も多く使われているのがscratch(スクラッチ)です。お子様に家でも使いたいと言われた親御さんも少なくないのでしょうか?

プログラミングなんて使わせて大丈夫かな?

今回はscratchについて説明するよ
scratch(スクラッチ)とは
Scratch(スクラッチ)は、アメリカにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したプログラミング言語であり学習ソフトです。8歳から16歳を対象に作成されたscratchは子どもたちがプログラミングを楽しみながら学ぶことを目指して作られました。
全世界の登録者数が9,000万人にも上り今もなお増加しています。日本では文部科学省がプログラミング教育について教員向けの研修教材に「Scratch」を使った指導例についてまとめたものを公開しました。

文部科学省が推奨しているんだね

多くの教育現場で使われているのも納得だね
scratchは安全か?
scratchを使用することでインターネットウイルスに感染したり、パソコンのデータを引き抜かれたりすることはありません。また無料で使用することができます。しかしscratchがSNSとしての側面があることに注意しておかなければなりません。
スクラッチはプロジェクトやプロフィールページ、スタジオでほかの人と会話し、交流する機能としてコメント機能を設けています。自分や他の人が作った作品などにコメントが投稿できたり返信できたりするのです。誹謗中傷や個人情報漏洩などは他のSNS同様にscratchでもあるということです。

え!SNSだったの

子どもには投稿のリスクについてきちんと説明しておくことが大切だね
不安であればscratchオフライン版を
scratchはウェブブラウザ上で動作するオンライン版とソフトをパソコンに落として使用するオフライン版があります。
オンライン版はインターネット接続を用い、ブラウザ上(ChromeやSafari)でscratch使用する方法です。他の人の作品を見たりコメントしたりすることでプログラミングに関する新しい発見や知識を深めることができます。デメリットとしては先ほどお伝えしたとおり誹謗中傷や個人情報漏洩のリスクが挙げられます。
オフライン版は名前の通りソフトをダウンロードして使用する方法です。ソフトをダウンロードさえすれば、その後はインターネットなしでscratchが使えます。しかし、作ったプログラムを人に公開して情報を共有するなどはオフライン版ではできません。
オンライン版・オフライン版どちらもメリットデメリットがあります。ご家庭の教育方針でどちらを導入するか検討してください。

子どもにインターネットを触らすことに不安がある方はオフライン版がお勧めです。

ぐぬぬ、コメントに投稿できない
scratchは意味がない?
さて現場ではscratchは役に立たないという意見があることはご存知でしたか?
結論から言うと、会社の実務には使えません。しかし子どもたちがプログラミングを学ぶのにscratchは最適なツールです。
現在、プログラミングを仕事とする企業では、主にテキストベースのプログラミング言語が使用されています。これらの言語では、アルファベットや数字、さまざまな記号を組み合わせてプログラムを記述します。しかし、小学生にとっては理解が難しいことがあります。
このような問題を解決したのが、ビジュアルプログラミング言語です。ビジュアルプログラミング言語は視覚的にわかりやすく設計されているのが特徴です。
scratchではブロックを組み合わせてプログラムを作成します。直感的に操作ができマウスだけでもプログラミングできるので小さいお子さんまでも理解しやすいです。このように楽しみながらプログラミングを作れるscratchは画期的なツールと言えるでしょう。プログラミングの入門にぜひscratchを使ってみてください!

scratchで子どもたちが楽しくプログラミングを学ぶことができます
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