教育現場に多く使われているscratchですが家庭でも利用できます。実はscratchに使用方法は3つあり、それぞれ子どもの学習意欲や安全性に違いがあるのはご存知ですか?
今回はscratchのオンライン版とオフライン版の違いや特徴についてご紹介します。
scratchとは?
Scratch(スクラッチ)は、アメリカにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したプログラミング言語であり学習ソフトです。8歳から16歳を対象に作成されたscratchは子どもたちがプログラミングを楽しみながら学ぶことを目指して作られました。全世界の登録者数が9,000万人にも上り今もなお増加しています。scratchの安全性や子どもに使わせるリスクについては下記の記事をご参照ください。
scratchのオフライン版とオンライン版の違い
scratchはインターネットを接続してWEBブラウザで使用するオンライン版と、ソフトをパソコンに落としてインターネットなしで使用するオフライン版があります。さらにオンライン版はアカウント有り無しの二つに分かれます。
方法 | 必要なもの |
オンライン版(アカウントあり) | インターネット回線とメールアドレス |
オンライン版(アカウントなし) | インターネット回線 |
オフライン版 | なし |
オンライン版とオフライン版の違いはインターネットが接続されているかです。オフライン版は作ったプロジェクトが公開できなかったり、ユーザー同士の交流が取れなかったりします。
次で上から順にご説明します。
オンライン版(アカウントあり)
メリット | scratchの全ての機能の利用 |
デメリット | 誹謗中傷や個人情報流出のリスク 他のサイトに行ける |
オンライン版(アカウントあり)はscratchでアカウントを作成してWEBブラウザで使用する方法です。すべての機能が利用可能でき、子どもは幅広いプログラミング体験をすることができます。
自分の作品を公開でき、他のscratchユーザーからリアクションを貰えるので子どもは達成感や満足感が得られます。さらに意見交換することで新しい知見や着眼点を得ることができプログラミングスキルを向上に繋がります。
その一方で他のSNS同様に誹謗中傷や個人情報流出などのリスクがあります。

大人のSNSと一緒で他の人から反応を貰えると嬉しくなり自主的にプログラミングを学ぶようになります
オンライン版(アカウントなし)
メリット | ユーザー登録不要で気軽に試せる 他のユーザーとのやり取りを制限できる |
デメリット | コメントや保存機能など機能の一部を制限される 作った作品を公開できない 子どもが不満を覚えることがある |
オンライン版(アカウントなし)はscratchでアカウントせずにWEBブラウザ上で使用する方法です。アカウント作成をしないので手軽に利用できます。
ただ作ったプログラムをスクラッチ上に保存できず継続的に行いたいのであれば、データをパソコンにエクスポートして、次使う時にインポートしなければなりません。
コメントが投稿できないなど一部の機能が制限されているので子どもが不満を感じることがあります。

scratchがどんなものかを試したいと言う方におすすめです
オフライン版(アカウントなし)
メリット | オンラインのリスクを避けられる |
デメリット | 機能が制限される 作った作品を投稿できない |
オフライン版はスクラッチのソフトをダウンロードしてパソコンに落とし使用する方法です。インターネットの危険性から守りながら子どもにプログラミングを学習させることができます。インターネットの有無に左右されないので旅行先の待ち時間などでも学習できます。
しかし、自分の作品が公開できず他ユーザーとの意見交換できないのでプログラミングの幅が狭くなります。そのことで子どもが不満を覚えることもあります。

オンライン版とオフライン版の両方を使うことはできます。オフラインで作った作品を公開する時はファイルをコンピューターに保存して、オンライン版で読み込めばOKです。
まとめ
ユーザー同士で情報交換ができるオンライン版(アカウントあり)がもっとも学習意欲が伸びやすいです。ユーザー同士で意見交換することで共に切磋琢磨しモチベーションを高いまま続けることができます。
勿論、個人情報漏洩や誹謗中傷のリスクがあるので、どの方法を選択するかはご家庭の教育方針でお選びください。
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