scratchの著作権について、キャラクターや音楽は侵害?

scratch著作権 scratch

scratchの著作権は許可されているものと、許可されていないものがあります。意図せず著作権侵害しないためにも、今回はscratchの著作権についてご紹介します。

狐

ネットの画像をscratchに使っちゃおう!

狸

きちんと許可をとったかい?じゃないと著作権侵害になっちゃうよ

著作権侵害とは

著作権とは、絵や音楽などの作品を作った人(著作者)が独占的に利用できる権利です。著作物を作成時点で権利が発生するので手続きなどは必要ありません。いまあなたが絵を描いたならその絵にも著作権は発生します。

著作権侵害とは著作者の許可を得ずに、インターネットで公開や配布、展示したりする行為があたります。あなたが描いた絵をあなた以外が無断で配布したり、販売したりすると著作権侵害となるのです。著作権侵害は法律違反であり、法的な措置や損害賠償をもたらす可能性があります。

ただし訴えを起こせるのは著作権を持つ著作者だけです。また自分で使う場合は(私的利用)は著作権侵害になりません。あなたから貰った絵を家の中に飾るだけなら大丈夫なのです。ただし家の外に見えるように飾ると著作権侵害にあたります。

狸

直接許可を取らなくても利用規約に書いている場合が多いよ

scratchの著作権侵害とは

scratchの著作権侵害は「著作者がscratchで公開したか」を一つの基準に判断ができます。これはscratchが「クリエイティブ・コモンズ ライセンス」という国際的な規約を採用しているためです。

クリエイティブ・コモンズライセンスとは

クリエイティブコモンズライセンスとはCCライセンスとも表記されるインターネット時代の新しい著作権ルールです。CCライセンスの表記がある作品は「条件を守れば作品を使っても良い」と著作者の意思表示しています。そしてscratchの利用者はCCライセンスに同意しています。それはscratchの利用規約に下記の記載がされているためです。

4.3 Scratch に送信するすべてのユーザー作成コンテンツは、クリエイティブ コモンズ表示-継承 2.0 ライセンスに基づいて Scratch にライセンスされ、Scratch を通じてライセンスされます。これにより、他の人があなたのコンテンツを閲覧したりリミックスしたりできるようになります。このライセンスにより、Scratch チームは、Scratch Web サイトやソーシャル メディア チャネルなどを通じて、お客様のコンテンツを表示、配布、複製することもできます。このライセンスに基づいてコンテンツのライセンスを取得したくない場合は、Scratch でコンテンツを共有しないでください。

scratch利用規約4−3

つまり、scratchで作品を公開しているものはCCライセンスに自動的に同意していることですね。なのでscratch上の作品を使用しても著作権侵害にはなりません。これはscratchで使われている音楽もキャラクターも同様です。

狐

僕がスクラッチで使おうと思って書いたキャラクターもみんなが自由に使えるってことだね

狸

そうだよ、scratchはリミックスに肯定的だからね

scratchのリミックス

先ほど説明しましたが、scratchはCCライセンスが採用されています。それはスクラッチがリミックスを推奨しているためです。リミックスとは、他のユーザーが作ったプロジェクトを自由にコピーして、自身のアイデアを加えたり、自分が考えた新しい作品として生まれ変わったプロジェクトのことです。

Scratch運営はリミックスを奨励し、リミックスすることでワクワクする作品が生まれ、その作品が他のScratchユーザーにも影響を与えることを期待しています。

そのため、Scratchはリミックスを推奨しており、その機能も充実しています。scratch上ではCCライセンスに同意していることになるので、リミックスは著作権侵害に該当しません。

ただしリミックスした作品を公開した場合は、メモとクジレットに「~さんの猫のキャラクターを使用させて頂きました。ありがとうございます。」などのひとことを加えてから公開するのがルールです。

狸

scratchのCCライセンスは「表示」と「継承」の義務があるんだ。著作権侵害で訴えられることは少なくてもアカウント凍結などの処置をされることがあるよ

狐

はーい、きちんと「メモとクレジット」をかきます!

scratchで著作権侵害するケースとは?

scratchがCCライセンスを採用しているからといって何を公開しても著作権侵害にならない訳ではありません。「著作者がscratch以外で公開している作品をscratchに利用」すれば著作権侵害に該当します。例えば次のような事案です。

  • ネットの拾い画像をscratchに使用した
  • Youtubeの音源を使用した
  • アニメやゲームのキャラクターを使用した

著作者がscratch以外で公開した作品は著作者の許可を取らなければなりません。許可を得ずに他者の著作物を使用すると、著作権侵害に該当し、法的な問題を引き起こす可能性があります。

リミックスでとってきた作品のキャラクターも同様です。公開する作品の素材(画像や音楽など)の著作者が誰であるかは注意しておかなければなりません。さもしないと自分が知らないうちに著作権侵害していることがあるのです。

狸

訴えられることは少ないと言っても、「見せしめ」の可能性もあるから使わない方が安全だね

狐

きちんと自分で確認した画像を使うようにしよう……

まとめ

著作権侵害への対応(処罰や損害賠償など)は「著作権者」からの申し出によって発生するため「著作権者」が訴えを起こさない限りは問題になりません。

しかし、上で述べたように「著作権者」が訴えた場合は懲役や罰金、損害賠償などの法的処罰を受けます。scratchがCCライセンスとはいえ、利用には十分注意しましょう!

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