アートボードで画像サイズを設定していたはずなのに、いつの間にか書き出した画像のサイズが大きくなっていることはありませんか?

これは書き出し時の解像度(ppi)が原因の一つとして考えられます。早急に治したい方は書き出し時の解像度を適切なものに変更してください。

WEB用であればスクリーン(72ppi)で大丈夫です。
解像度(ppi)で画像が大きくなる原因
1280×720で書き出したかったのに2667×1500で書き出されたとします。2667÷1280で約2.08倍も元のサイズから大きくなっています。冒頭でもお伝えしましたが、これはスクリーン(72ppi)で書き出すべき画像を標準(150ppi)で書き出したことが原因となります。
150÷72=2.0833333…….
解像度を割ってみるとサイズの倍数とよく似た数字になりました!
解像度が最初に設定されている場合、その値は画像内の1インチあたりのピクセル数を表します。解像度を変更すると画像の表示サイズが変更になりますが実際の画像データは変更されません。
画像のサイズが2.08倍になるのは、おそらく最初に設定した解像度によって画像の表示サイズが大きくなったためです。Illustratorでは、解像度の設定と画像のサイズの調整は別々の操作。解像度を変更した場合、画像のサイズが自動的に拡大されて表示されることがありますが、画像データ自体は変更されないため、画質が向上するわけではありません。
書き出し形式の違い
基本的に画像サイズが大きくなる原因は「書き出し形式」で書き出した場合です。WEB用に複数のアートボードを書き出したいのであれば「スクリーン用に書き出し」を選びましょう。
次で各特徴について簡単にご説明します。
- Web用に保存(従来)
- 書き出し形式
- スクリーン用に書き出し
「Web用に保存(従来)」は名前通り従来から使用されている方法で画像1枚を素早く書き出すのに適しています。1枚だけ簡単に書き出したい時は「Web用に保存(従来)」を選ぶといいですね。
「スクリーン用に書き出し」は複数の形式とそのサイズ(倍率)の組み合わせを指定し、一度にまとめて書き出せます。 例えばブログサイトなどのWEB用でサイズ違いの画像を一括で書き出したい時はこの「スクリーン用に書き出し」が便利です。
「書き出し形式」は細かな設定はできませんが特殊な画像形式を書き出すことができます。例えば画像をPDFで書き出すこともできます。GIF、JPEG、PNG以外で書き出したい時は「書き出し形式」を選択してください!

複数のアートボードなら「スクリーン用に書き出し」を選べばいいんだね

ぜひ使い分けて効率よく作業してくださいね!
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