私はパクチーが苦手だ。強い言葉を使うなら「嫌い」と言っていい。
でもそれは私だけじゃなかった。よくよく調べてみると、日本人の半数以上がパクチーを苦手としているというのだ。
せっかくなので、ここでは「なぜ私がパクチーを嫌いなのか」について語らせていただきたい。
私がパクチーを嫌いな理由
私がパクチーが嫌いな理由は「味」と「匂い」だ。
そして多くのパクチー嫌いも「味」と「匂い」を苦手な理由を挙げるだろう。(食材における味と匂いがダメであれば、許されるのは食感だけしか残らないというツッコミは置いておいて)
私は海原雄山ではないが、5㎜でも切れ端があれば、やつの存在に気づく。それほどパクチー嫌いにとってやつの匂いと味は強烈なのである。
他の野菜や香菜にも例えられない独特な匂い。
何かに似ている
そうか、あいつか。
パクチーは例えるならカメムシの匂い
パクチー好きはパクチーの味に清涼感を、苦手な人は石鹸を食べていると感じるらしい。私から言わせればどちらにも当てはまらない
パクチーはカメムシの匂い
この一言だ。
これを例えに出した人は天才だと思う。芥川賞にでも応募すればいい。一文でパクチーだけでなくカメムシに対する嫌悪感を覚えていることがわかる素晴らしい例えである。
日本ではパクチーのことを「カメムシ草」と呼ぶこともある。つまり、多くの人が「パクチーってカメムシの匂いじゃね?」と感じている証拠でもある。
事実、パクチーはカメムシと共通点がある
パクチーとカメムシをつなぐ共通点、それが「へキナール」だ。
これはアルデヒド類の一種で、特有の刺激臭をもつ化合物である。つまり、「カメムシを食べたらパクチーの味がする」という例えも、あながち間違いではない。
このへキナールは、茗荷(みょうが)やシナモンにも含まれており、
パクチーが苦手な人は、これらの食材にも苦手意識を持つことがあるらしい。
ちなみに私は、茗荷もシナモンも だーーーいすき♡
日本人の半数が苦手
お残しが許されない日本でも「パクチー」だけは老若男女問わず許される。それもそのはず、日本人の約52.9%はパクチーが苦手だからだ。
それも遺伝子レベルで。
自分が食べられないものは人に押し付けられない。ラブアンドピースの精神は、日本人のDNAに刻まれている。たぶん。
冗談はさておき、「日本人の約半数は遺伝子レベルでパクチーが苦手」というのは、実は作り話ではない。
簡単に説明すると、匂い物質の感知に関係する遺伝子群の中にある遺伝子型「SNP:rs72921001」に関係する。
このSNP:rs72921001には、次の3種類の遺伝子型があり
- AA型:パクチーが苦手な可能性はかなり低め
- AC型:パクチーが苦手な可能性はやや低め
- CC型:いわゆる一般的なタイプで、苦手な可能性が高い
この「C」を多く持っているほど、パクチーを石鹸のような味と感じやすくなる。結果として「パクチーが嫌い」になるのだ。
そしてこのCC型に該当する日本人は約52.9%。つまり、日本人の2人に1人は遺伝子的にパクチーが苦手なのだ。
詳細はこちらのサイトを参考にされたし。

【まとめ】日本人でパクチーが好きな人は少数派
パクチーが好きな人は、日本では半数以下ということだ。それどころ大多数の人が「苦手」なのである。
大多数が苦手だと思っているものが、スーパーに鎮座していることに違和感を覚えないわけでもない。せめてパクチー抜きの選択肢くらいは与えてもらっても良いのでは?
この記事は、パクチー抜きで注文したにもかかわらず、しれっとサンドイッチにトッピングされてきたことに端を発している。怒りに任せて書いてしまったため、言葉が過ぎてパクチー愛好家の方々の反感を買ってしまったかもしれない。
しかし、好き嫌いは誰にでもある。もしあなたが「パクチー嫌いを許せない」と言うならば、等しくカメムシも愛してほしい。それが筋というものだ。
以上をもって、当記事を締めさせていただく。
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