子どものプログラミング言語はscratchが正解である3つの理由

子どもにおすすめのプログラミング言語 scratch

子どものプログラミング教室が注目されていますが「Python」や「Scratch」という言葉を見聞きしたことはありますか?

これらはプログラミング言語の種類であり、人間がコンピューターに指示する時に使用される言葉です。プログラミング言語はたくさんの種類があり、各言語でできることが違います。選ぶ言語によってはお子さんがしたい事ができないので言語選びは注意する必要があります。

そこで今回はプログラミング言語について、プログラミング言語とは、種類と特徴、子どもにおすすめのプログラミング言語とおすすめする理由についてご説明します。

狐

結局子どもの将来性を考えると何が良いの?

狸

結論から言うとscratchがおすすめです

プログラミング言語とは

プログラミング言語とは、いわば人間とコンピュータがコミュニケーションするための言葉です。私たちが話す自然言語(日本語や英語など)でコンピュータに指示を出すことはできません。しかしプログラミング言語を使えば、コンピュータが理解できる形で指示を出すことができます。

ただし、プログラミング言語は複数存在します。ウェブ開発やデータ解析、家電製品や車などに使われている組み込みシステムなどそれぞれの分野にあった言語があるのです。

プログラミング言語の種類と特徴

いくつかプログラミング言語の種類と特徴についてご紹介します。

ウェブ開発に使われるプログラミング言語

使用するプログラミング言語:JavaScript、PHP、SQLなど

JavaScriptやPHPはウェブサイトやアプリの開発に使われる言語です。インターネット上で情報を共有したり、便利な機能を提供したりすることができます。具体的には、ブログやオンラインショップを作成してユーザー登録やログイン機能などが挙げられます。

JavaScriptやPHPを学ぶことで、将来的にはウェブデベロッパーやシステムエンジニアなどの職業に就くことができます。

データ開発に使われるプログラミング言語

使用するプログラミング言語:Python、R言語、SQLなど

データ解析とは、大量のデータを分析して意味のある情報やパターンを見つけ出すことです。データ解析のプログラミング言語としてPythonが有名です。具体的な利用方法には、どのような商品が人々に人気なのかを調査する、どの地域で風邪が流行しているのかを予測などができます。

Pythonを使ってデータ解析やAIの技術を学ぶと、将来的にはデータサイエンティストや機械学習エンジニアなどの職業に就くことができます。

ロボット工学に使われるプログラミング言語

使用するプログラミング言語:C/C++、Java、Scalaなど

ロボット工学によく使されるプログラミング言語がC/C++、Java、Scalaなどです。機械や電子部品を組み合わせてロボットの動作を設計します。具体的には、家庭用の掃除ロボットや自動運転車などが挙げられます。

ロボットの制御に利用されているのがC/C++、Javaなどのプログラミング言語なのです。これらの言語学ぶことで、将来的にはロボットエンジニアや自動車エンジニアなどの職業に就くことができます。

狸

とはいえ、子どもの将来なんてまだ決められませんよね。そこでおすすめしたいのがscratchです。

狐

うーん、scratchなんて言語出てこなかったよ?

子どものプログラミング言語はscratchがおすすめ

さて様々なプログラミング言語を紹介しましたが、子どもにはscratchがおすすめです。scratchは全てのプログラミング言語に通じる考え方を楽しく学ぶことができるためです。子どもは勉強している感覚ではなく遊ぶようにプログラミングを学習することができます。

scratchとは

Scratch(スクラッチ)は、アメリカにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したプログラミング言語であり学習ソフトです。scratchの特徴は全ての言語に通じるプログラミングの考え方を学習できる点です。

全世界の登録者数が9,000万人にも上り今もなお増加しています。日本では文部科学省が教員向けの研修教材に「Scratch」を使った指導例を公開するなど教育現場でも使用されています。

狸

scratchは子供用のプログラミング言語です

次で詳しくスクラッチをおすすめする理由についてご紹介します。

おすすめの理由1:ビジュアルプログラミング言語

スクラッチのプログラミング画面

scratchはビジュアルプログラミング言語であり、ブロックを積むようにプログラムを作成できます。ブロックを積むようにプログラミングできるので、簡単なプログラムならクリックのみでできます。このようにタイピングに慣れていない子どもでもプログラミングできるのがscratchの魅力の一つです。

先ほど紹介したJavaScriptやPythonなどは文字や数字・記号を打ち込みプログラムを作成します。一つでも文字を打ち間違えると予期せぬ動作を起こしたり、画面が真っ白になったりします。

従来のプログラミング画面

たくさんの文字の中からエラーを見つけるのは大人でも大変な作業です。その点、scratchは文法エラーやタイプミスなどのエラーが少ないため、子供たちがエラー解決に時間を費やす必要がありません。これにより、子供たちは自信を持ってプログラミングに取り組むことができるのです。

狸

どうせなら楽しみながら覚えたいですよね

おすすめの理由2:全てのプログラミングに通じる考え方を勉強できる

プログラミング言語はいくつもありますが、プログラミングには各言語に共通する考え方があります。

「お申し込みフォームに電話番号が入力されていなかったらエラーにしてほしい」「車のギアがバックであれば車は後ろに進んでほしい」

上記の二つはパソコンと車と機械が違いますが「〇〇であれば〇〇してほしい」という考え方は共通しています。身近なところだとエクセルの関数のIF関数も同じ考え方ですね。

他にも「ロボット掃除機が右から左に壁に当たるまで動作する、壁に当たれば左から右に移動する」「正しいパスワードを入力するまでログイン画面を表示し続ける」といった繰り返し処理も各言語で共通しています。

スクラッチには各言語に共通する考え方を学べますので他言語でも応用ができるのです。まだ何をしたいかわからないお子様にプログラミングの基礎としてスクラッチがおすすめです。

狐

プログラミングの考え方って日常生活でも大切だね

おすすめの理由3:プログラムの公開と意見交換ができる

Scratchでは、自分が作ったプログラムを他のScratchユーザーに公開できます。プログラムを「作成」から「公開」する過程で、子どもたちは課題解決能力を養い、自己肯定感を高めることができます。さらに、他のユーザーが作成したプログラムも閲覧できるため、自分の興味や好奇心に合った作品の制作方法を学ぶことができます。

また、Scratchは他のユーザーとのコミュニケーションを取るためのコメント機能も備えています。公開した自分のプログラムに対する意見交換やフィードバックを通じて、子どもたちのプログラミングへの意欲が高まります。

狸

他ユーザーとの交流が不安であればオフライン版があります

まとめ

上記のことから子どものプログラミング学習はscratchがおすすめです。

scratchが物足りなくなってきたら、次の言語にステップアップしましょう。言語学習が容易になるように作成された子ども用プログラミング学習教材がscratchなのですよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました